ウサギのMimi〜アラフォー風俗嬢の恋日記〜

アラフォー風俗嬢Mimiの恋愛あり笑いありの日常を綴ります。

【Mimiの気まぐれコラム】君のHEROになりたい。

皆さんこんにちは、Mimiです(*´`)♡

 

今日から不定期配信で、

毎朝8時の定期配信とは別に、

【Mimiの気まぐれコラム】をはじめます。

こちらのテーマの記事では、Mimiのプライベートな場面での気づきを、主に配信していきます。

 

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「君のHEROになりたい」

 

わたしは、Mr.Childrenの「HERO」という曲が好きです。
(16日に引退した安室奈美恵ちゃんの「HERO」も好き(*´`)♡)

 

動画リンクはこちら↓↓↓

https://youtu.be/Ic3rQpzXXqo

 

わたし、この歌詞の一節が、最近ようやく、彼と自分との体験と共に、腑に落ちたんだよね。


***


ずっとヒーローでありたい
ただ一人 君にとっての
ちっとも謎めいてないし
今更もう秘密はない
でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようなら
そっと手を差し伸べるよ

 

***


彼のたったひとつの秘密が、過去の嘘が、わたしはずーっと許せなかった。


「わたしは全て正直にさらけ出しているのに、どうしてあなたは正直に教えてくれないの?」


何度も拗ねて、告白させようって
コントロールしようとした。


理由は、わたしが不安だったから。


相手にわたしの全部を知られて、わたしは相手の秘密を知らないまま、去っていかれるのが、怖かった。


「一人ぼっちにされる気がして、怖くて寂しい」


自分が勝手に作った妄想に苦しんでた。


6月から、わたしも、秘密の仕事をするようになった。
そこで、初めて、相手の気持ちがわかった。


別にバレてもいいけど、秘密にしたいこと、わざわざ話したくないことってある。
そこに、相手への愛情のバロメーターを測ろうとするから、おかしくなるんだ。


昨日、彼があることを秘密にしてきた理由を(秘密そのものではない笑)告白された。


「君があんまりしつこくこだわるから、俺は意地になるんだ。
いずれ、わかるよ…

こんなに傍にいるんだし、俺は隙だらけなんだから」


ああ、この人はわたしの前でカッコつけたいんかもしれんなーって、感じました。


わたしが人混みにもまれそうなときは
そっと手を添える。


手を繋いで、少し先を歩いて、時々わたしを振り返る。


食べ物をこぼして汚れた私の服を「あーあー、もー……」って拭いてくれる(赤ちゃんか笑)


自転車で坂道を登っていて
わたしが豪快にすっ転んだら、

「大丈夫?!」って驚いて、
せっかく先を進んでいた道を、

慌ててかけ降りてくる。


さりげなく…いつも、
ホントにそっと、わたしにに手を差し伸べる。


たまに、忘れているみたいで、
彼ははっと我にかえったりして笑


そういう優しさに
わたしは全然気付いてこなくて…


わたしひとりが勝手に拗ねて悲しんで
ひととき離れて
久しぶりに、一緒に歩いて
よーく観察していたら

「わたし、ずーっと見守られていたんだな。
あのときも、あのときも……」
って、さりげない優しさを思い出してきた。


「いつも、いまも
(わたしのHEROになろうと)
見守っていてくれてありがとう」
って
素直な気持ちで伝えたら


「そこをわかって貰えて、俺はとても嬉しい」
と、喜んでくれた。


「男の人は皆、
大好きな人のHEROになりたい。」


そんな、純粋な、彼の愛情表現が
最近Mimiはとても愛おしいのです。

第8話「初出勤・前編」

緊張の面談の日の翌日。

まやが、牧野美々として、はじめて「完熟の花園」初出勤の日。


通勤電車の中で、まやは、潤一とLINEで話していた。

数分後、お腹が急に痛くなり始めた。

軽い痛みなので、なんとか立っていられた。


お店に行くと決めた日から、以前より明らかに、潤一から来るLINEが増えた。

「俺は応援はしない」といいながら、まやのことを、心底心配しているのだ。


「体調はどう?まや。」

 

「潤一、ありがとう。ちょっといま、おなか痛い。」

 


「えっ!大丈夫か?今日は仕事休んだら?」

 


「いや……まだ大丈夫。

緊張しているせいかもしれない」

 


「それはあるだろうな。

だけど無理はするなよ……」

 


「ありがとう。」

 


「それとな、まや。

これだけは言っとく。

お客はみんな嘘を言うから。

身体を差し出しても、

心までは絶対持っていかれるなよ。

あくまでも、借金返済のため、お金を稼ぐ「手段」だぞ。」


まやは「うん」とだけ、返した。


「はじめまして。今日はよろしくお願いします」


石原さんは、やり手ぽいイケメンメガネ男子。

「緊張されてますね~(^-^)」

と優しく労ってくれた。


まやが後部座席に乗り込むと、クルマの中で早々に予約電話が入る。


「はい!『完熟の花園』でございます」

石原が電話をとり、こちらに会釈をし、電話の向こうのお客様と話し続けた。


「はい……はい……あ、ちょうど新人の、牧野美々さん、という方が、普通体型、可愛らしいタイプの40歳の未経験の女性です。お客様にはおすすめですよ~!

はい……わかりました。

それでは女の子の準備があるので

15分後にお伺いさせていただきます。」


まやの緊張はMaxに達し、汗がたくさん出てきた。


石原は電話を切り

「美々さん、仕事ですよ。

会社でもう一度簡単に御説明して

すぐに出勤します。」と美々に伝えた。


美々の緊張は、最高潮に達した。

 

事務所は、ラブホ街の中の雑居ビル。

事務所に到着して、美々はすぐトイレにダッシュ

冷えたのか?お腹をくだしたようだ。


続いて、店長から一言。

「牧野さん。おはようございます。

今日、初出勤で早速ですが…

10時15分から120分。

14時から90分、予約入りました。

これ以上予約とれないので、満席です。


わからないこと、まだたくさんあると思いますが、今日のお客様は、リピーターさんだから、素直にわからないことは、わからないと伝えて、『わたし新人なので…」って先に相手に釘をさせばいいですよ。」


「わ、わかりました…」

 

まやの緊張は最高潮に達した。

第7話「美々の誕生・後編」

「牧野さん。事務所の使い方を説明しますね」


デリへル嬢たちの待機場所は、パーテーションで区切られた、1畳ほどの半個室。テーブルとテレビ、イヤフォンがある。

ほかの女の子に気を使わなくていいから、人見知りなまやにはありがたかった。


そのあとは、スリーサイズも採寸して、お店のサイトで掲載される。


「太いから恥ずかしいなー」

と、美々は呟いた。


「そうですか?そんな太いかなあ…?

会員さんにも顔や容姿の好みがあるんで心配しなくて大丈夫。

ぽっちゃり好き、グラマー好き、美人系、可愛い系とかね。」

草部がにっこりとフォローしてくれた。


続いて、川崎店長が言った。


「あと、僕らは、電話で女の子を紹介するときに、あえて容姿などについては、悪く紹介します。


『うちの子可愛いでしょ~』って他の店はいいますけど、実際対面したときに『可愛いって聞いてたのに、そうでもない』って言われたら、女の子はテンションめちゃくちゃ下がる。そこから仕事するなんて、やりにくいし、気持ちがしんどくなる。


電話で『うちの子、ブスなんですよ~いいですか?』て話しておくとらお客様と対面したときに『ブスって聞いてたけど、可愛いやん!』と言ってもらえる確率が上がる。そしたら、女の子がテンションが上がるから、仕事がやりやすく、楽しくできる。


女の子が、快適に楽しく仕事できることを、一番大切に考えてるんですよ。」


美々は安心した。

他の女の子はスタイルいい人がたくさんいるから、こんな普通体型の身体でニーズがあるのかと不安だったからだ。


デリへル嬢の女の子がお店に勤務登録すると、お店のサイトに自分のページを作ってくれる。


自分のページには、顔を隠した全身写真、プロフィール、出勤予定と、写メ日記(メールで投稿できるブログ)、あとオプションメニューで、できるプレイメニューが掲載される。


プロフィールの文章は、店長が美々にインタビューして、男性受けがいいように、作ってくれる。


「男性はね、ファーストキスの時とか、初体験の話、初恋の話が結構好きなんですよ。

皆さん、サイトの隅から隅まで、毎日こまめにチェックしてますよ!


だから、写メ日記はすごく大事なんです。


難しく考えないで、日常で起きた出来事を好きなように、顔をかくした写真もつけて書いてみてくださいね。


コメントに返信や、会員さんからは、メッセージ交換もできますから、お返事してあげてください。」

 

「なるほど……わかりました。」

美々は自分のスマホでお店の写メ掲示板を見てみた。

ブログを見たら、女の子それぞれ個性がわかる。

話好き、セクシー、可愛らしい、上品マダムぽい……

色々なタイプの人がいるんだなと感心した。


続いて、美々は川崎に連れられて、少し離れた大きな公園で写真撮影する。


この業界では、写真撮影するときの決めポーズがあるらしい。


背筋伸ばして胸をはり、足を半歩出して、斜めに身体を向け、お尻を突き出し、両手を組む。

 

身体がかたい美々には、お尻を突き出すポーズをキープするのがかなりつらく、ふくらはぎが震えた。


「肩から背中、お尻にかけての曲線を出すのが大事なんです」

デジカメで撮影した画像を店長に見せてもらい、まやは、結構いい感じで撮影してもらえたことを、嬉しく感じた。

 

体験入店はしないで、次回から正式入店のため、川崎店長が、帰り道を送ってくれた。

 

「オーナーも、僕らも、女の子に楽しく、だけど目先のお金にくらまされないで欲しいなと思っています。


風俗ってね、新人さんや未経験ならお客がつく、て女の子は思いがちで、指名されなくなったからってすぐ辞めて、登録する店を次々に変える人もいる。

それでは結局最後は指名されなくなるんです。


本人が、「また指名をもらえる人」であるかどうか、が一番大事なんです。

そのための努力をしている子は、やはり長く在籍して、No.1になったりします。


だけど、いずれは、どんな女の子も、目標金額を達成したら、卒業するものだし、社長も僕らもそうであってほしいと考えてます。」

 

まやは決心した。


「わたしは『牧野美々』を演じるけど、自分の素は、変えない。


人とかかわるのが好き、相手のことや自分のことを知るのが好き。

わたしが楽しく、ありのままで素直に接したら、相手もきっと楽しいはず。


恋人の前でいるわたしと、同じ気持ちでやってみよう。」

 

駅前に着いて、店長に見送られ、まやは行く時とは違う軽やかな空気を、たしかに肌で感じていた。

 

第6話「美々の誕生・前編」

まやは、駅の改札口を出て、駅前ロータリーに停車していた、黒のワゴンカーに乗り込む。


「おはようございます」

ほんわかした雰囲気の青年が、こちらを振り返って、笑顔で挨拶をしてきた。


「お、おはようございます…」

緊張のあまり、まやは声が震えたが、青年は特に気にする様子もなかった。


「それでは出発しますね~」


車内はずーっと無言のままだった。

まやは暑さのせいか、緊張のせいか、汗をかいてたら、青年は、「暑いですか?」と言い、エアコンを強くしてくれた。


ワゴンカーは、ラブホテル街の一角にある、マンションに到着。


お店の名前は「完熟の花園」。

中年熟女の、人妻、シングルマザー専門のお店。

30歳~65歳の女性が多数在籍しているらしい。


青年とエレベーターに乗り、まやは掃除が行き届いて、明るくキレイな部屋に案内された。


「ご挨拶遅れましたが、『完熟の花園・柊店』店長の草部です。よろしくお願いします。」


「す、鈴木まやです……よろしくお願いします」


「鈴木さん、どうぞおかけください。

説明していきますね~」


「はいっ」


青年が書類の何枚かを、まやにさしだしたところに、「こんにちは~!」と、もうひとりの男性が笑顔で部屋に入ってきた。


「はじめまして。野々山店と柊店両方の責任者の、川崎です。よろしくお願いします。」


「す……鈴木まやです」


「あらっ?!随分緊張されていますね~。

まあ、冷たい飲み物でも飲んで、リラックスしてくださいね。怖いことはしませんから。」


「あ……はい」


川崎はジュースと、水とお茶のペットボトルを3本出す。

「どれでも好きなものを選んでください♪」


「ありがとうございます」

まやは水のペットボトルの蓋を開け、飲んだ。

緊張で喉がカラカラだったので、川崎の気づかいが嬉しかった。


草部店長から、お店のルール、給与について、デリへルのお仕事について説明を受ける。


デリへルは、ラブホテルやお客様の自宅に、デリへル嬢を派遣し、決められた時間を、お客様と基本ふたりで過ごす、無店舗型の風俗店。


「……性的サービスは行いますが、本番(セックス)は行いません。お客さんから強要されるかも知れませんが、法律違反なのでお断りしてくださいね」


「はい……」

やはりそうなんだ。

わたしに、性欲が最高潮に高まった男性に、断るという行為なんかできるだろうか?

まやは急に心配になった。


「大丈夫ですよ。

ほとんどのお客さんは、きちんとお断りしたらわかってくれますから」

川崎店長が優しく言った。


内容を了承して、契約書に署名する。


また、「完熟の花園」には独自ルールがある。


「お店の他の女の子と、仲良くなってはダメ。連絡先交換はしないでください。

会話するのは、基本スタッフのみです」


「そうなんですか……」


「困ったことがあったら、僕達に何でも相談してくださいね」

青年は優しく微笑んだが、まやは心細かった。


続いて服について説明される。

「スカート着用、上下セットの、綺麗な下着を着用。靴はヒールがあるもの。

この3点を満たしていれば、基本自由です。」


女の子たちは、身バレ(知り合いにこの仕事してるのがバレること)防止に、仕事用の服を何着か買うらしい。


「次は……源氏名ですね。

こんな名前にしたい、とか候補はありますか?」


まやは源氏名を考えてこなかったから、お店の人と一緒に考えた。


「苗字は牧野さんってどう?」

 

「あ……ではそちらでお願いします」

 

「名前どうしようかな…『さちこ』ってどうですか」

 

「さ、さちこ…」

まやは思わず吹き出してしまった。

 

「ダメですか……笑。

みちこ…とかは?

みちる、みえこ、みそら、とか」


あやはふと、自分のバッグについている、ふわふわのうさぎのキーホルダーに目をやった。


「美々、てどうですか」


「かわいいね!いいんじゃない。

では、きょうから鈴木さん。

こちらのお店ではあなたは『牧野美々』さんです。

牧野さんってお呼びしますね。」

川崎店長が明るい声で言った。

 

「はい、よろしくお願いします」

まやは深々と頭を下げた。

 

こうして、新人デリへル嬢・牧野美々が、誕生した。

第5話「転機の朝」

潤一は、ずっと押し黙ったまま、まやの自宅近くの空き地にクルマを停めた。

 

「まや……」

「なあに」

潤一がまやを引き寄せる。

 

「俺から絶対離れない、て言って。」

 

まやは、はっとした。

こんなに不安でいっぱいの潤一は、

付き合って初めて見たから。

 

「うん……わたし、潤一から、絶対離れない」

「……ありがとう」

潤一が、そっと身体を離した。

 

「まや、南の島に行く日、考えておいて。連れていくから。約束。」

「わかった……」

ぐっと唇をかむような笑顔をしたまやに潤一はなんともいえない愛おしさを感じ、思わず唇を重ねた。

 

「ん……」

「……ごめんな」

潤一は、まやの湿った唇をそっと指で触れ、頬を撫で、名残りを惜しみながら、手を離した。

 

「気を付けて……くれぐれも」

「潤一……ありがとう……行くね」

まやは涙がこぼれそうになるのを堪え、助手席のドアを開けて、外に出た。

 

「これでいい。

これでいいんだ。

 

わたしが、誰の顔色も見ずに、初めて自分のために決断したこと。

 

世界でたったひとりでも、わたしはわたしを応援する!」

まやは、呟きながら、月が照らす薄明るい夜の道を、振り向きもせずに歩き続けた……

 

***

 

翌日。

健と彩を、学校に送り出し、まやは後片付けもそこそこに、急いで、支度を初めた。

 

「風俗店の面接って……いったいどんな服装で行けばいいのかな」

担当者から、

「仕事着はスカートで、下着は上下揃ったきれいなものであれば、自由です」

と言われたものの…検討がつかない。

 

「とりあえず、熟女店だから、若作りすぎず、上品な普段着ならいいかな?」

まやは自分のワードローブから、花柄のシフォンブラウスと、膝丈の裾広がりのスカートを選び、普段よりややしっかりメイクで、家を出た。

 

まやは、駅まで歩きながら、これから体験することに、不安と、ワクワクを同時に感じていた。

 

風俗店のスタッフって、どんな人なんだろう?怖いかな?

働いてる女の人たちは、みんなどうして、デリヘルをやろうって考えたんだろ……わたしみたいにお金に困ってかな……?

そして……お客さんって、いったいどんな男性が来るんだろう??

すごい年上の人とか来るのかな…

しちゃダメなのわかってて、本番させろって言うのかな…?

 

まやは頭の中で妄想と心配をぐるぐるさせながら、どうにか電車に乗り、担当者にLINEメッセージを送った。

「いま電車に乗りました。10時40分に、柊駅に到着します」

担当者から、返信がすぐにきた。

「かしこまりました!お迎えに参ります」

まやは、ホッとした。

確かいくつかの店に問い合わせたときも、ここは返信が一番早くて嬉しかった。

他のお店は、年齢を書いたせいか、返信が来なかったから、「わたしを受け入れてくれるんだ」って、なんだかすごく安心したんだ……

 

不安は湧き上がって来るけど、きっと今から会うひとたちは、わたしを優しく受け入れてくれるだろう……。

 

柊駅に到着したまやは、急ぎ足で、改札口に向かった。

第4話「秘密の恋・後編」

あの、夜景が宝石のように煌めいた真冬日に、潤一に出会い、熱く抱かれたことを、まやは、思い出していた。

 

「まや……どうした?」

いつものホテルに向かう道。

信号で停止した潤一が、じっとこちらを見つめている。

 

「ううん、なんでもないよ」

まやは照れ笑いしながら首をふった。

 

「まや、もうすぐ出会って半年だよ。

出会った当初は、『嘘つき!別れる!』って、まやは俺に何度も怒ったり、泣いたりしていたね。

だけど…今もバカな俺のそばにいて、こうして優しく笑ってくれる。

俺は、幸せだな。ありがとう。」

 

「わたしも……潤一に出会ってほんとによかった。こちらこそだよ。

潤一に、たくさんたくさん愛されて、

毎日が、幸せなの。」

 

「可愛いなあ…」

潤一は、左手をほどいて、赤らめたまやの頬を優しく指で撫でた。

 

「なあ、まやが行きたがっていた、南の島。

来月……行かないか?

2日くらいなら、うちをあけれる、て話してたよね。

まやに、あのきれいな夏の砂浜を見せてあげたいんだ。」

 

「…」

 

「どうした?」

 

「……あのね、潤一……」

 

潤一はまやのただならぬ様子に不安を感じて、クルマを、ホテルの近くの道に一時停止させた。

 

「まや、どうした?言ってごらん。」

 

「潤一……わたし、お金がほしいの。」

 

「うん……以前、話してくれた借金のこと?」

 

「うん……」

 

「俺はまやを助けてあげれなくはない。

だけど、俺は……まやの旦那じゃないからさ。

俺がまやにお金を渡すのは、違うなって思うんだ。

旦那さんに、相談してみた?

代わりに返済してほしいって。」

 

「……うん……だけど、無理だって……友達や、両親にも聞いてみたけど、ダメだった……」

 

「そうか……」

 

「潤一、私ね。高時給のお仕事、やってみる。」

 

「……!

まさか……以前話していた、デリヘル?」

 

「うん、そうだよ」

 

「本気なの?!」

 

「うん。実はね……きょうの昼間に、何件か、メールで問い合わせたの。そしたら、1件のお店が、『ぜひうちに来て下さい』って言ってくれて、明日、面接に行くの。」

 

「あ……明日?!」

 

「うん」

 

「マジか……

まや、それは……俺に聞くまでもなく、自分の中でで全部決断したことなんだな。既に…」

 

「……そうなの。ごめんなさい」

 

「……ショックだよ……」

潤一は深いため息をついて、シートに沈みこんだ。

 

「まや。俺がまやにお小遣いをあげないのは、風俗の女の子みたいなずさんな扱いを、まやにはしたくないからだ。お金を渡すんだから、なんでもやれ、みたいな。

そんな、俺が今まで付き合ってきた、昔の彼女みたいな関係になりたくないからなんだよ。

まやが、本気で大切だからこそ…

最初は、確かにセックスや、変態的プレイを受け止めてくれる、可愛い彼女としてしか、みていなかったさ。

だけど今は……

ホテルに向かっている俺が言うのもなんだが、カラダだけじゃない。

まやを本気で、愛しているんだ。

頼むから、考え直してくれないか。」

 

「……だけど……借金は、返したいの。」

 

「お金の、ためだけか……?まや」

 

「……」

 

「ほんとうは、本気で、風俗嬢ををやりたいんじゃないのか?」

 

「……そうかもしれない。

だけど……今は、わたしの生活を守るためよ」

 

「……わかった。

まやはいつも、自分で全部結論出してから報告してくるもんな。迷いがない状態になって初めて、俺に話してくれる。いつも。

俺はまやが、どうしたらいいのかわからない状態から、隣にいて、見守っている存在になりたかったんだ……。

まや、大好きだけど……

彼女が風俗嬢であることを、黙認することは、俺にはできない。ごめんな。」

 

「……いいの……」

まやは、瞳を潤ませながら、俯いた。

 

「まや……バカな子だ」

潤一は思わずまやを抱き寄せるが、

まやは俯いたままだった。

 

「このままうちまで送るよ……」

潤一はぽつりと呟き、真夜中の道を、めいっぱいのスピードで、クルマを走らせた。

 

2人は、それぞれ、窓の外を流れる景色を見ながら、押し黙って、明日へ思いをはせていた。

 

 

第3話「秘密の恋・中編」

潤一はまやの手を引いたまま、カフェの駐車場に出た。

「まやちゃん…2人でゆっくり話せる場所に行こう。いい?」

潤一は、まやの目をじっと見つめ、まやの手をギュッと、握った。

「……うん…いいよ……」

まやはドキッとして、思わず潤一から目をそらして、俯いたまま、答えた。

 

潤一に真剣な眼差しを向けられて、まやの胸が高鳴る。

遼と結婚して、10年。

「遼と今、お腹に宿った子供に、わたしの人生を捧げよう」と決めたあの日から、こんな気持ちは、すっかり忘れてしまっていた。

『遼のことは大好き。

日常の中で、時々遼と触れ合うとき、ほっとするけど…

遼を、ひとりの男としては、わたし、見れなくなっていたんだ…。』

まやは、自分の秘部が、胸の熱さと共に熱くじんわりと濡れるのを感じていた。

 

クルマを走らせながら、潤一は、ハンドルを握りながら、左手でまやの手を優しく握り、遠く一点を見つめている。

 

潤一の左手が、熱くなっていた。

「このひとも、緊張しているんだ…」

潤一とまやを載せたクルマは、ホテルに到着した。

潤一がまやを見つめて、そっと首すじを左手で撫でる。

「とても…綺麗だよ」

まやはビクッと身体を強ばらせた。

皮膚から伝わる潤一の体温が、潤一の想いが、熱く伝わってくる。

潤一は、まやの肩を自分の方に引き寄せて、唇を重ねる。

『あ…ダメ…』

まやの小さな抵抗は、潤一の柔らかく熱い唇で塞がれて、潤一には届かなかった。

「行こう」

潤一はまやからそっと唇を離して、クルマを降り、助手席のドアを開けた。

 

クルマから降りたまやの肩を、潤一はそっと抱いて、ロビーに向かって歩く。

 

潤一はフロントでチェックインを済ませ、再びまやの肩を抱いてエレベーターに乗った。

「怖い…?」

潤一が微笑みながら囁く。

まやは、俯いたまま頬を赤らめ、潤一の肩に身を預ける…。

 

上階へ向かうほんの一瞬が、今のまやには、何時間にも感じられた。

 

エレベーターを降り、潤一はゆっくりとまやに連れ添い、部屋のキーを廻し、部屋の扉を開いた。

 

潤一はまやから離れて、カーテンを両手で一気に開ける。

キラキラと美しく煌めく夜景が、窓いっぱいに広がっていた。

 

まやは夜景の美しさに見とれながらも、足がすくみ、部屋ね扉が閉まったあとも、1歩も動けなかった。

 

「まやちゃん、おいで…」

窓際に立っている潤一が、振り向きながら左手を差し伸べる。

 

まやはびくびくしながら、1歩、1歩、潤一の方へゆっくりと進み、潤一の腕の中へ倒れ込んだ。

 

「かわいい…」

潤一は、まやの髪をかきあげながら、頬にそっと口付け、まやの身体を強く抱きしめる。

 

まやは自分の心臓の鼓動が、潤一に伝わってしまうのが怖くて、手のひらと唇を、ギュッとむすんだまま、俯いた。

『どうしよう…ドキドキして、止まらない…』

潤一は

「まや…俺の目を見て…」と、額と額を合わせながら、まやの瞳を熱く見つめた。

目をそらそうとしたまやの頬に手をあてて、潤一は唇を重ね、舌を熱く絡ませてくる。

 

「う……ん」

潤一のとろけそうな熱くて甘いキスに、まやはもう立っていられなくて、足をふらつかせた。

 

何度も何度も熱く唇を重ねる。

 

潤一は、窓にまやの背中をあずけさせ、そのまま、まやの耳、白い首すじ、さらに胸元へと順にキスしていく。

 

「は……っ、や……」

堪らずまやが吐息を漏らす。

潤一は自分のネクタイを外し、ワイシャツのボタンを1つ外して、次はまやのカシュクールワンピースからのぞく胸元にキスをした。

 

さらに潤一の手が、ワンピースの下…ランジェリーの中へ入ってきて、まやの乳房を撫でる。

 

「あ……っ!」

ワンピースと、ランジェリーの肩紐をずらされて、月光の光の下、あらわになったあやの乳房を、潤一が舌をねっとりと這わせてゆく。

「はぁ…潤一…さ……」

まやは、胸の奥底から突き上げてくるような、狂おしい本能を抑えられなくなり、甘い声と吐息を漏らし、潤一の頭に腕を回して、髪をギュッと掴んだ。

応じるように潤一は、胸の愛撫を続けながら、ストッキングをずらしていく。

 

ショーツの上から、潤一が指をまやの秘部にそっと触れた。

 

「……!っ…」

ビクン、とまやの身体が仰け反る。

ねっとりと撫でる指に吸い付くように、秘部が熱く濡れているのを、潤一は感じて、興奮した。

 

「まや…ここ、すごく熱くなっているよ…?」

「やだぁ…ん、いやあっ…あぁ…」

「いやなの…?」

潤一が指の動きを止める。

 

「……」

まやは無言で、秘部から離れようとした潤一の手に、自分の手を重ねて、再び押し当てた。

 

恥じらいながら、愛撫を求めてくる、乱れ始めたまやの姿に、潤一の秘部も応じて、固くなっていく。

潤一はショーツの隙間から、中指と人差し指を滑り込ませた。

まやは声を殺してこらえていたが、押し寄せる快感の波にのまれ、荒くなる息遣いを止められず、身をよじらせる。

 

潤一が、焦らすように、ゆっくりと指を這わせていくと、まやの膣内から、熱く溢れ出る愛液が太股をつたって滴り落ちていく。

 

耳まで顔を赤らめるまやに、潤一は再び唇を重ね、中指を膣の奥まで入れて、ゆっくりと動かしていく。

「……!!」

まやは唇を塞がれたまま、ビクビクと身体を痙攣させた。

さらさらとした愛液が、吹き出るように、まやの秘部から溢れ、絨毯を濡らした。

 

「まやは、いやらしい身体をしているね…ほら、こんなに熱く濡れてる」

潤一は夜景の光に照らされて、輝く濡れた指をまやに見せた。

「やだぁ…違うもん…」

「違うの…?」

潤一は堪らず、まやを窓側に向かせ、胸を触り、髪にキスしながら、自分の股間を、後ろから押し当てる。

「あぁ……あん……」

「感じているんでしょ……」

「う……ん……」

「……まや、両手を、窓について」

「こう……?」

「そう……いくよ……っ」

「……っあ!!」

 

潤一は固くなった自分の秘部を

まやのお尻につきあて、

さらに後ろから突き上げるように、

まやの体内へ入った。

ゆっくりと、何度も、潤一が、腰をまやのお尻に突き当ててくる。

まやは乳房を揺らし、汗ばんだ手のひらを、窓ガラスに押し当てながら、押し寄せるように高まっていく快感に身を任せる……。

「まや…痛くない……?」

「う……ん……っ、はあっ、はあっ、」

「まや……の中、気持ちいいよ……っ」

息を荒くしながら、潤一はさらに激しく、腰を突き動かした。

「あ…潤一…っ……もっと……深く入ってきて……!」

「まや…あぁ……」

「あぁ……じゅんい…ち……あたし…もういきそ、なの……」

「俺、もう……無理だ……気持ちいいっ……出すよ……!」

「あ、あぁあっ……!!」

「くっ……」

まやの秘部から熱い愛液が漏れ出し、潤一の秘部を熱く包み込んだ。

潤一は感じたことのないような、強い快感に我を忘れそうになった。

なんとかギリギリ理性を保って膣内から脱出し、まやの背中に、熱い精液を放った。

 

「はあ……はあ……」

2人は窓に身を預けながら、快楽の余韻に包まれる。

 

「こんな……いやらしい身体だとは思わなかったよ……まや……」

月光に怪しく光るまやに、再び興奮した潤一は、まやを抱き上げて、ベッドの上に押し倒した。

「潤一……?」

「まやは、いけない子だ。俺を本気で好きにさせるなんて…」

「だめ……わたし、もううちに帰らなきゃ……」

「帰さない……あと、少しだけ…」

潤一はまやの唇を塞ぎ、まやの胸と秘部に、再び指を這わせる……

 

潤一とまやの、秘密の恋が、真夜中の街で、そっと蕾を開いた。