ウサギのMimi〜アラフォー風俗嬢の恋日記〜

アラフォー風俗嬢Mimiの恋愛あり笑いありの日常を綴ります。

第8話「初出勤・前編」

緊張の面談の日の翌日。

まやが、牧野美々として、はじめて「完熟の花園」初出勤の日。


通勤電車の中で、まやは、潤一とLINEで話していた。

数分後、お腹が急に痛くなり始めた。

軽い痛みなので、なんとか立っていられた。


お店に行くと決めた日から、以前より明らかに、潤一から来るLINEが増えた。

「俺は応援はしない」といいながら、まやのことを、心底心配しているのだ。


「体調はどう?まや。」

 

「潤一、ありがとう。ちょっといま、おなか痛い。」

 


「えっ!大丈夫か?今日は仕事休んだら?」

 


「いや……まだ大丈夫。

緊張しているせいかもしれない」

 


「それはあるだろうな。

だけど無理はするなよ……」

 


「ありがとう。」

 


「それとな、まや。

これだけは言っとく。

お客はみんな嘘を言うから。

身体を差し出しても、

心までは絶対持っていかれるなよ。

あくまでも、借金返済のため、お金を稼ぐ「手段」だぞ。」


まやは「うん」とだけ、返した。


「はじめまして。今日はよろしくお願いします」


石原さんは、やり手ぽいイケメンメガネ男子。

「緊張されてますね~(^-^)」

と優しく労ってくれた。


まやが後部座席に乗り込むと、クルマの中で早々に予約電話が入る。


「はい!『完熟の花園』でございます」

石原が電話をとり、こちらに会釈をし、電話の向こうのお客様と話し続けた。


「はい……はい……あ、ちょうど新人の、牧野美々さん、という方が、普通体型、可愛らしいタイプの40歳の未経験の女性です。お客様にはおすすめですよ~!

はい……わかりました。

それでは女の子の準備があるので

15分後にお伺いさせていただきます。」


まやの緊張はMaxに達し、汗がたくさん出てきた。


石原は電話を切り

「美々さん、仕事ですよ。

会社でもう一度簡単に御説明して

すぐに出勤します。」と美々に伝えた。


美々の緊張は、最高潮に達した。

 

事務所は、ラブホ街の中の雑居ビル。

事務所に到着して、美々はすぐトイレにダッシュ

冷えたのか?お腹をくだしたようだ。


続いて、店長から一言。

「牧野さん。おはようございます。

今日、初出勤で早速ですが…

10時15分から120分。

14時から90分、予約入りました。

これ以上予約とれないので、満席です。


わからないこと、まだたくさんあると思いますが、今日のお客様は、リピーターさんだから、素直にわからないことは、わからないと伝えて、『わたし新人なので…」って先に相手に釘をさせばいいですよ。」


「わ、わかりました…」

 

まやの緊張は最高潮に達した。